2007年10月29日

抜き毛癖 〜トリコチロマニア〜

昨日10代の方から次のようなご相談がありました。

「自分の髪を抜くクセがあり、抜いた部分の髪は生えてこないのでしょうか?」


この相談を受けて、10年ほど前にあったことを思い出しました。


当時、30代の小さなお子さんをお持ちのママさんが
私のところに【多発性円形脱毛】の回復のために通われておりました。


医薬品も使ってないということで、3ヶ月〜6ヶ月で完治するでしょう・・と月イチの施術を行って
いたのですが、ある日、その方のご主人から連絡があり、話しがしたいということで、ご来店いただ
きました。


その時の会話の内容です。

「妻の状況はどうですか?」

「まだ新しい部分が抜け始めていたりするので先は見通せないですが、家庭においても
なるべく安らげるようにしてあげてください」


「治りそうですか?」

「たぶん初めての子育ての不安から始まった円形脱毛症と思いますので、精神的に
落ち着けば大丈夫と思います」


「いつまで経っても治らないと思いますよ」

「えっ どうしてですか?」

「妻は本を読んだり、テレビを見ながら自分の髪を引き抜いています。
それを注意しても自分で髪を引き抜いているという自覚がまったくありませんので、
どうしようもありません」



精神的なショックや薬害などで発生する円形脱毛症と思っていたのですが、じつは
【トリコチロマニア】だったわけです。


【トリコチロマニア】とは抜き毛癖を言いますが、なんらかの精神的なショックによって
深層心理にインプットされた潜在意識が呼び起こされ、無意識に自分の髪の毛を引き抜く
行動を言います。

髪の毛を自分で引き抜けば当然痛みを伴うのですが、いつしかその痛みが快感になり、
引き抜くことで、その人が持つ潜在的な恐怖感や不安感が癒されることにつながってきます。

たんに髪の毛と毛根だけが生き抜かれるのであれば、再度髪は生えてきますが、
一緒に【毛根鞘】まで引き抜いてしまうと、二度と髪は生えてきません。

【トリコチロマニア】は一種の心身症ですので、私どもの手には負えないことになります。


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posted by masmai at 09:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする